
アラサー・独身・彼氏なしの笑って元気になれる世界1周ひとり旅、『旅がなければ死んでいた』の著者坂田ミギーさんをお迎えして、然々でトークイベントを行います。
皆さんこんにちは
然々のご案内役の阿部です。
ごきげんいかがですか?
いきなりですが、私はこのイベントをご案内できることがとっても嬉しくて興奮しています。
ブログ『世界を旅するラブレター』でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、あの「坂田ミギー」さんのトークイベントを然々で行います!
著書『旅がなければ死んでいた』は、全国の書店を始め amazon(kindleでも)などで単行本が発売中ですが、今回は然々と奇跡のご縁でトークイベントが実現しました。
この本の著者である坂田ミギーさん(以下、ミギーさんと呼ばせていただきます)は、『旅がなければ死んでいた』という題名通り、旅に人生を賭けたといってもいいほどの切実な事情を抱えて旅に出ました。
若い女性の一人旅としては想像を絶する冒険旅行で、過去に私が体験してきた一人旅とは、全く次元の違うものでした。
よって、この本は特に次のような方におすすめします。
・一人旅が好きな人はもちろん
・今が辛くて、人生を変えるきっかけが欲しい人
・自分の人生に疑問を抱いている人
お伝えしたいことはたくさんあるのですが、熱い想いはさておき、まずはイベントの概要についてお伝えします。
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日程:2月1日(土) 17時open・18時start
料金:ワンコイン(500円)
定員:入るだけ
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なお、今回のトークイベントはシリーズで、全3回を予定しています。
少しでも多くの方にお届けしたいという想いです。
今回第2回目になります。
きっと人生変えるきっかけになると思います。
ご存じの方もいると思いますが、私は一人旅がだいすきです。
そのため店内の蔵書も、自分の趣味を反映してその手の本が多くなり、つい面白そうなものを見つけると入れずにいられなくなってしまいます。
なかなか店を空けて旅に出られないので、一人旅の本はその疑似体験をさせてくれます。
今回トークイベントを行う『旅がなければ死んでいた』もまた書店で見つけた時、そのタイトルで心を鷲掴みにされ、気づいたらレジに並んでいました。
待ちきれずに読み進めたそこで出会ったのは、自分の想像していた内容とははるかに違う「旅」でした。
以下に、ネタバレしない程度に、あらすじ・感想をご紹介したいと思います。
旅に出るまで、彼女は日本で数多くの信奉者を持つ「仕事で成功すれば幸せになれる教」信者の一人であり、(私もでした)社畜という立場で修行を続けていたのです。
裁量労働制で朝から深夜まで働き、寝起きしてシャワーを浴びたらまた仕事という、仕事漬けの日々だったと。
幸せとは何なのか具体的なイメージを持たないまま、目標に向けて走り続ける中、ミギーさんは過労による吐血・心の病の再発・恋人との別れという三重苦を経験します。
「がんばって働いたら幸せになれるとか、嘘」
「このままじゃ死ぬ」
そう思った彼女は、「自分と違う価値観で生きる人」に出会うため、命からがら世界に飛び出しました。
自分の価値観が変わらなければ、いつまでたっても「幸せとは何なのか」が分からないという結論に達したからです。
そしてそこから、ミギーさんの冒険活劇が始まります。
- Processed with VSCO with c3 preset
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世界一周ということもあり、たくさんの国が舞台として登場するので、読んでいる側も好奇心を刺激されます。
何より、一度ならず死を覚悟した彼女の旅行での振り切れ具合が、本当に痛快な面白さを放っています。
彼女の文才もあって、異国の空気どころか汗や涙や臭いや呪いさえ伝わってきそうな勢いで引き込まれました。
モンゴルでの乗馬。
チベット聖地で見た天空の曼陀羅。
ムスタン王国で王子様に謁見。
ギリシャで全裸(になりヌーディスト・アイランドでテント暮らし)。
ケニアで密造酒(を現地スラム街でアーティスト集団と飲む)。
ペルーで幻覚剤(を飲んでシャーマンの儀式に挑む)。
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日本人女性で、ここまでぶっ飛んだ体験ができる人はそういない。
いや、男性だってここまではしないんじゃないか。
私なんて逆立ちしたってムリ!
そう思わされるくらいの衝撃的なエピソードが盛りだくさんです。
もちろん、一気に読み終えてしまったのは、言うまでもありません。
そして、この本とともに過ごせた時間は、本当に素敵な体験でした。
読み終えた後、どうして私がここまでこの本にのめり込むことができたのか、少し考えてみました。
すると、然々を作った当時の、昔の記憶がよみがえりました。
かつて私はガンになり絶望を味わったことがあります。
今でこそ、完治に至る治療法が複数確立され、早期発見されれば再発のリスクも少ない病気ですが、私が罹患した当時は未だ『ガン=死』に近い深刻な状況でした。
病院のベッドでガンという事実を受け入れ、今まで一生懸命過ごしてきた自分は幸せだったと慰めようとしましたが、会社員として働き続けてきた時間への後悔は拭い去れませんでした。
ミギーさん同様 『成功=幸せ』 ではなかったのか?
ガンになったこと自体は、決して喜ばしい経験ではありませんでしたが、私にとっては人生における「階段の踊り場」のような時間を作るきっかけとなりました。
そして、せっかくの一度きりの人生、残りの時間を自分がやりたかったことをしてみよう。
自分が好きなもので埋め尽くした空間、本・音楽・おいしい料理・自然といった全てが揃った書斎で、疲れて訪れた方の踊り場にしてもらおうと然々を作りました。
あれから20年近くが経過しましたが、この本を読んだことで、素人が必死で踏ん張って然々を運営してきた記憶が、心のどこかで昇華されたのかもしれません。
今回のトークイベント開催には、冒頭でもチラッとお話ししましたが、奇跡のようなご縁が絡んでいます。
気に入った本は読後、いつもそのまま然々のお勧めコーナーに並べるか、場合によってはコメントをつけるくらいなのですが、この本に関してはなぜか気になって著者のホームページを開いてみました。
そこには、書店以外の店で本の取り扱い協力を依頼する窓口ができていました。
然々は本の販売はしていないので、迷ったのですが感銘を受けとても元気になれたお礼を込めて最小単位の10冊を申し込むことに決め、自分の病気体験や感想を記し、忙しければ後回しでいつでもいいですと記し、申し込みをいたしました。
返事は数ヶ月先になるかもとあったのですが、なんと3時間後くらいに返信がありました。
それを見てビックリ!
その時の驚きは多分一生忘れ無いと思います。
お礼の文章の次にミギーさんから記されていたのは
『実は私は然々さんを知っています』
『ていうか、然々さんへ行った事あります』
『ていうか、この本の一部は然々で書いてました』
と、、、、
なんというご縁でしょうか。
驚いて開いた口がふさがら無いってこういうことか。
『出会いには全てシナリオがある』
この言葉はいつも私も感じていることなのですが、店をしてこんなに面白いことはありません。
私が感銘を受けた本の著者が私のお店を使ってくれていたこと、この偶然?に鳥肌が立ちました。
こんなことがあるのか?
これは微力でもお手伝いをしなければと。
「へ〜!そうなんだ」で済ませるわけにはいきません。
協力できればと思ったのは、その偶然の?出会いだけではありません。
ミギーさんにメールを送る決心をしたのは他にも理由があります。
単純に私が旅好きだからというわけでも、
中身が面白かったということもありますが、
ある「異国の現実」をミギーさんによって知らされたことが決定打となりました。
彼女の新しいブログ「旅マニア」を閲覧していたとき、
『旅がなければ死んでいた 1レビュー20食プロジェクト』
というキャンペーンを見つけました。
その中で、日本人には信じ難い現実が描かれていました。
ケニア・ナイロビのスラム「キベラ」という地域では、その貧しさゆえ学校に通うどころか、明日の食べ物さえ存分に食べられない子どもたちがいるということ。
過去には国連の支援により食糧配給が受けられていたが、今後配給が停止されることで食料コストが2.5倍になること。
そして、ミギーさんとキベラの人たちは「友人」であること。
これらの理由から、ミギーさんは動きます。
各種SNS・書評サイト等に感想・レビューを投稿すると、投稿1件につき【給食20食分にあたる500円を寄付】するプロジェクトを立ち上げたのです。
それをみて感動していたのでしょう。
ページを閉じては開き、閉じては開いていた自分がいました。
今なら何となく感情の推移を言葉で説明できそうですが、このときはただ頭の中で聞こえる、
「今、少しでもできる事があって動かなければ、一生後悔する」
という声に、突き動かされていました。
それが誰かの声なのか、自分の心の声なのかは分かりませんでしたが、そう呼びかける声に動かされ、気がついたらミギーさんにメールを送信していました。
そして、ミギーさんとのつながりが始まりました。
本当に、私にとって奇跡的なことが積み重なった結果なので、今思い返しても不思議です。
あくまでも書籍・やり取りの中から感じたことに過ぎませんが、きっとミギーさんのオーラや引き付ける力が半端無いのだろうと思います。
一見多くの日本人にとって過激に思われる旅の話も、なぜか染み込むように受け入れられるのは、彼女の純粋さが成せる業なのだろうと感じます。
ぜひ、ミギーさんの圧倒的な魅力を、皆さんで共有したいと思っています。
好奇心がうずいた方は、どうぞその気持ちに正直に、お気軽にお越しくださいませ。
きっと人生が変わる何かになります。
11/11号のみやざき中央新聞の社説で紹介されました!
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日程:2月1日(土) 17時open・18時start
料金:ワンコイン(500円)
定員:入るだけ
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