
目次
<夢の本屋さん作り>
子供の頃から本が好きだった!
考えてみると、本は好きだったが、その本に囲まれた本屋さんの空間が大好きだった!
当時は子供の娯楽も少なかった。
ゲームはもちろん、テレビなども殆どの家庭に普及してなかった。
毎日近くの本屋さんや貸本屋さんに行っていた。
大人になってからも、
困った時
悩んだ時はいつも本屋に駆け込んだ。
本に救われ、助けられてきた。
そしてこの時も書店を始める参考になる本を片っ端から読んでみた。
ネットで調べてサークルに入ったり、毎日朝から夜まで夢中になって本屋を学んだ。
店の営業が止められている中だからできたことだ。
そして、
夢を見つけて夢中になっているせいか
楽しくて楽しくて不安も吹っ飛んでいた。
どんな本屋さん
これまでの然々の20年を振り返ってみた。
色々な種類のイベントや教室などをたくさんやってきた。
音楽一つとっても、ジャズを中心にしたライブやお客さん参加型のジャムセッション。
メジャーなミュージシャンから地元のミュージシャン

そこで意識していたのは、入り口の役割だ
自分が好きなジャズの生演奏はこの地域でも聴ける店はある。
でも、聴きなれていない人にとっては、そういう店に出向くのはハードルが高い。
どんな雰囲気で、どんなシステムで、どこで拍手をしたら?
わからないことばかりだったりする。
「ジャズ村」の住人以外は入り難い。
誰か知人が案内エスコートしてくれないとなかなか一人では勇気がいる。
また、今では音楽は費用がかからずにたくさん楽しめる。
生演奏にこだわらなければ・・・
でも、知ってしまうと間近で聴けるジャズライブの感動はすごい!
そういう入口を然々で担って、そこから好きになった方は専門店に行く
音楽以外でも全てそういう道の役割を意識してきた。
いろいろなイベント、坐禅や教室もその入り口を作ってきたつもりだ。

そこから考えてみる
本は「好きで良く読む人」と「ほとんど読まない人」に分かれる。
「ほとんど読まない方」も本が嫌いなのではなくて、毎日の忙しい中に読書の時間を入れることが難しくて離れた方が多いようだ。
当たり前だ。
社会に出て通勤に電車を利用する方ならまだしも、ゆっくり本を開く時間はそう取れるものではない。
私も同じだった。
特に家族を持ってからは、一人の時間はほとんど無く、本を開くのは仕事で必要な本だけになっていた。
主婦の方、特に子育て中はなおさらだ。
スマフォができ、情報が溢れ、時間位追われる毎日は、必要な情報はスマフォで簡単に手に入る。
でも
そんな毎日だからこそ
ひとりの時間、自分自身や本と向き合う時間が大切だと感じる。
そういう時間は人生を確実に豊かにしてくれる。
然々が始める『然々書房』はそんな「本をほとんど読まなくなった人」に読書の素晴らしさを思い出してもらえる、本屋さんにしたい。
『読書住人』以外の方達の本の入り口になりたい。
また本が好きになって、図書館や大型書店に行くのも良い。
一般の大型書店と同じような本が並んでもつまらないし、小さな本屋さんとしては品揃えがポイントだろう。
思い切った本の見せ方、伝え方は無いだろうか?
ネットで調べて変わった書店の真似をするのは気が進まない。
新しい本屋さんになりたい
楽しくてワクワクすような本を上手に伝える方法は無いだろうか?
一日中居たくなる
帰りたくないような本屋
世界一楽しい本屋・・・

・・・
そうか
余計なことを考えずに、自分が一番楽しい店を作ろう。
それが他に在るのか、無いか関係ない。
自分の夢の店を追いかけるだけ。
そう考えたらスッキリした。
特徴① 動画で伝える
ライブラリーカフェとして長年イベントを行なってきたが、その中で本のイベントを思い出した。
『ブックパーティー』
本の好きな人が集まってのイベントだが、
そのメインは「本の紹介コーナー」だ!
参加者が面白かったおすすめの1冊を紹介し合うコーナーで、とても楽しかった。
そこで紹介された本は、読んでみたくなり、そして実際にハズレがなかった。
あの紹介コーナーを再現できないか?
本人の言葉でお奨めを紹介する。
うーん・・・
そうか
YouTubeか!
幸い既に『然々チャンネル』を持っている
ここを使って本の魅力を伝える。
1冊づつお奨めを紹介するには、とても自分一人では無理!
ブックパーティーの時の主力メンバーに手伝ってもらってはどうか?
他にもどんな本棚や席を作ればいい?
面白いけど、やることの多さに・・
そうか、それも手伝ってもらおう。
そんなことから集まってくれた仲間達に相談しながら、新たな本屋のイメージが少しづつ出来はじめた。
そう特徴の際立った本屋さんのイメージが。
①独特のスペース
②独特の本棚と本
③おすすめの本の伝え方
この3点を中心に店作りを始めた。
特徴② 本棚の中に本屋さん
本好きメンバーの本屋さん


全国の名物書店の本棚
全国の名物書店を探して、そこで知り合ったのがこんぶ店長の店
ブックランドフレンズ こんぶ店長の本棚

Youtube追加
小さな出版社の本棚
HS出版 の本棚

小さな出版社は面白い。
少人数でしているところから、一人で行なっているところもある。
当然ながらたくさんの種類の本は作れない。
年に1冊か多くても2冊がやっとだ。
そうすると、自ずからくだらない本は作れない。
これだ!という自信のあるものでないと作れない。
だから面白いものができる。
そんな出版社の本棚も欲しいな。
このエイチエスの本も、その代表格だ。
私は特にここから出ている岡根芳樹さんの本に魅せられた。
実に面白く引き込まれる。
斉藤専務とのYoutube追加
スペシャルブックの本棚
なかなか手が出ない高価な本の魅力
本に関しては財布の中を見ずに買ってしまう私でも、こういう1万円以上の本にはなかなか手が出ない。
良いのだろうな?と、思いつつ
他の本が10冊近く買える価格は・・・・
そんなある時に予定をしていないお金が入った。
いわゆるあぶく銭
そのままだと何に使ったかも分からずに消えてしまうと思い、記念に何か買おうと思った時に思い出して買ってみた。
そして大切に読んでみた。
すごかった!
依頼口実を設けては購入している。
そんなすごい本達の本棚を作ってみた。
特徴③ 本に囲まれた席作り

おひとりさまの書斎
もともとカフェ作りのスタートは、踊り場であり、一人のサードプレイスを作る所が原点だ。
そこは店をどう変えようともブレないでいく。

MONJYU席は3人専用

特徴④ 本のイヴェント
これまでも著者のトークイベントは経験をしていた。
著者や編集者の話を聞いたり話したりのイベントは、きっとその本の魅力を伝える効果はとても大きい。
そんな事もやりたい。
またコロナ禍で店にたくさん人を集めることが難しいので、オンラインで配信できたら・・・
夢はどんどん広がる。
『僕は死なない』刀根健さんとの出会い
本屋として少しづつスタートし始めた時、常連さんから声を掛けられた。
「マスター ”僕は死なない”っていう本知ってる?」

その本は、末期癌の著者が生還する実話を綴った本だった。
私自身ががんが原因でこの仕事を始めた事もあり、客さまの多くにがんに悩むお客さまも沢山いた。
自分も興味津々だし、また身近のお客さまにも役に立つかと思い早速仕入れて読んでみた。
その時の衝撃は、今でも忘れることができない。
一気に引き込まれ、ドキドキしながら読んだ。
そして
読み終わった後も、
しばらく立ち上がれなかった。
この本は、ガンで苦しむ方に読んでほしい!
という思いが一気に高まり、
その思いの動画を撮り
数日経った時!
なんと動画に著者の利根さんのコメントが入った。
そして利根さんとのメールの交流が始まった
私は身近にガンで悩むお客さま達に、
本はもとより直接利根さんのお話を伝えられないかとお話しして
利根さんの快諾の得て
とうとうトークイベントが開催できることになった。
つづく